1998年冬山合宿報告書
《計画》
横尾〜屏風岩東綾〜北尾根〜前穂〜北尾根〜慶応尾根〜横尾
《報告》
12月19日 離阪
20日 入山 松本〜 中ノ湯〜横尾B.C.
7:50 9:30 14:00
21日 B.C.〜T4取付〜1P終了〜2P終了〜ビバークポイント
6:30 8:30 11:40 16:00 20:00
・ 朝、ある程度明るくなってから行動開始。
・ ルンゼをつめ取付きへ。
・ 1ピッチ目 池内
雪のため取付きを夏と変えたことと、夏に冬のためを考えた登り方(ルートを覚えるなど)
をしていなかったことのために、対変時間を費やした。
・ 2ピッチ目 橋田
トラバースし、夏と同じ少しかぶり気味の凹角を登る。氷が張っておりピトンを
掘り出すのに時間がかかる。
のっこすところでピトンが掘り出せず、自分で打つ。
それにアブミをかけ、のっこそうとする。
ピトンが抜け、墜落!背中と頭を打つが別に
何ともなかったので、ちょうど横にきていた池内に少し長めのピトンをもらい登り返す。
その後も氷の張った岩に苦戦し、
池内がセカンドで登り終えるころには暗くなってしまっていた。
・ その後、急な雪尾根を2ピッチ。ツェルトを張れそうな場所を捜しながら登る。
T4まで着きたかったが、暗く、岩場の状況がよく分からなかったので、
最後の木のところでセルフをとりビバークする。
22日 ビバークポイント〜T4〜 T2
9:00 10:30 13:30
・ 昨日寝るのが遅かったため、出発が遅れる。
・ この日は3級のルンゼを登り、T4へ。そしてトラバースしてT2に着いただけで、
中途半端な時間になってしまい、幕営。
・ 食料が足りないことと、橋田が落ちたとき、薬指を挟んだらしく血が溜まり張れていること、
池内のヘッドランプが壊れていることなど、そして何よりも自分たちの実力の無さを
しみじみと感じてしまったため、北尾根まで抜けるのは無理と判断し、
屏風岩を登りきることを第一の目標とすることにする。
23日 T2〜 東綾〜 T2
7:00 15:15 16:25
・ 朝一で登攀開始。
・ 最低限の非常装備以外はT2においていくこととした。
・ セカンドが荷物を持ち、トップは空荷で登ったため、何とか順調に進み、登攀終了。
それでも時間はすでに3時を越えており、懸垂下降をし終え、T2に着いたときには、
4時半であった。
24日 T2〜T4尾根取付〜横尾B.C.
6:30 10:15 11:25
T2からのトラバースで、池内が滑ったがピトンで助かる。
25日 B.C.〜中ノ湯〜松本
上高地から電話でバスを予約して、無事に松本へ。